赤ワイン効果R(フランスローヌ渓谷産赤ワインエキス)

ローヌ渓谷産 赤ワイン由来レスベラトロール
レスベラトロール5%含有

wine_L

南フランスローヌ渓谷産の赤ワインから分離抽出された赤ワインエキスです。今、注目のアンチエイジング成分「レスベラトロール(モノマー体として)」を5%含有しております。
レスベラトロールのは、長生きポリフェノールとして、ガン予防、痴呆症予防(アルツハイマー予防)、遺伝子保護効果など様々な効果で、ネイチャーやサイエンスでも報告され、大変注目を浴びています。また、ここ数年、アメリカアンチエイジング医学会(A4M)や日本臨床抗老化医学会でも、レスベラトロールの話題一色です。
赤ワインは、太古の昔から薬酒として活用されており、現在の科学技術によって、この赤ワインのアンチエイジング成分の秘密が少しづつ明らかになってきています。是非、この赤ワインのアンチエイジング成分をご活用していただき、より良い商品作りにご活用いただければ、幸いにございます。

原料ブドウ原産地:南フランスローヌ渓谷

-------------------------------------------------
原材料証明書は、こちら
-------------------------------------------------

赤ワインの研究の歴史

1992年 赤ワインが動脈硬化などの心疾患に良い;フレンチパラドックス(ランセット)
    ~フランス人の健康の秘密は「赤ワイン」~
1995年 赤ワインのポリフェノールが心疾患に良い(ランセット)
    ~赤ワインによるLDL酸化能の低下作用(ヒト)~
1997年 レスベラトロールの抗ガン作用(サイエンス)
    ~発ガンの初発期、促進期、悪性化の3段階すべてで抑制効果~
1998年 ワインと痴呆症の発症率の関係(J Epidemiol.) in ボルドー地方
    ~65歳以上、1日250cc以上のワイン摂取で痴呆症の発症率1/4~
1999年 レスベラトロールによるガン細胞のアポトーシス(Carcinogenesis)
    ~ガン細胞の死滅化(アポトーシス)効果~
1999年 レスベラトロールによる脳の活性化(Neurosci Lett.とDrugs Exp Clin Res.)
    ~脳細胞ニューロンの結合促進酵素の活性化~
2002年 レスベラトロールの抗ガンメカニズムの発見(British J. Cancer)
    ~ガン細胞の死滅化のメカニズム~
2003年 レスベラトロールの長生き効果 酵母を用いた実験(ネイチャー)
    ~テロメアDNAの延命効果~
2005年 レスベラトロールのアルツハイマー予防効果(J Biol Chem.)
    ~アルツハイマーの原因物質βアミロイドの分解促進効果~
2006年 レスベラトロールの長生き効果 マウスを用いた実験(ネイチャー)
    ~代謝異常の改善による高カロリー食起因の短命化の正常化~

レスベラトロールのガン予防効果

赤ワインに含有されるレスベラトロールの抗ガン作用は、1997年に科学雑誌サイエンスのJangらの報告によって、注目を浴びるようになりました。
このJangらの報告では、レスベラトロールにガンの発現を抑制する効果があることを報告しています。その報告では、発ガンの初発期(イニシエーション)、促進期(プロモーション)、悪性化(プログレッション)の3段階すべてをレスベラトロールが抑制することを報告しています。マウスの皮膚ガンモデルにレスベラトロール投与した結果では、投与後18週で最高98%のガン細胞減少が認められています。その抗ガン作用の有効濃度は0.7~5.7μg/mlであり、その量は赤ワイン換算で少なくても1日1?以上になります。その量を毎日摂取するとアルコールの害がでてしまうため、アルコールを含まない抽出物などで摂取する方が好ましいと考えられます。
そして、その後の研究で、イギリス デ・モントフォート大学のゲイリー・ポッター教授らは、このレスベラトロールの抗ガンメカニズムを解明しました。

resveratrol-1

ポッター教授らの報告(British Journal of Cancer, 2002)では、レスベラトロールは、ガン細胞だけを死滅化し、ガンを抑制する効果があると報告されています。腫瘍細胞中に存在する「CYP1B1(シトクロムP450)」という酵素が、レスベラトロールを代謝すると、「ピセアタンノール(Piceatannol)」という、ガン細胞を死滅させる物質に変化させることが試験管実験で明らかになっています。ピセアタンノールが滞留した部位では、健全な細胞は全く無傷のまま何とガン細胞のみが死滅するという結果が示されています。

レスベラトロールの長生き効果

近年、米ハーバード大学医学部の研究チーム(Howitzら)により、2003年、科学雑誌ネイチャーで、レスベラトロールに寿命をのばす働きがあることを報告し、また、旭川医大の研究チームは、レスベラトロールに眼病予防の効果があることを報告し、一層その効果に注目が集まっています。
このHowitzらの報告では、レスベラトロールは、Sir2とういう酵素を活性化することによって、加齢と共に短くなっていくことが知られているテロメアDNAの寿命を延ばすと、報告しています。

resveratrol-2

細胞の染色体末端にあるテロメアDNAは、ヒストンと呼ばれるタンパク質に囲まれています。このヒストンがアセチル化されるとテロメアDNAは表面に露出するので、酵素の働きによって短くなってしまいます。ところが、Sir2と呼ばれる酵素は、このアセチル化を防ぎ、テロメアDNAを露出しにくい構造にするため、テロメアDNAが短くなるのを防ぎ、寿命をのばすことができるのです。
Howitzらは、レスベラトロールを酵母に作用させたところsir2酵素が活性化され、酵母の寿命が70%伸びたと報告しています。今までは、ラットやマウスなどで、カロリー制限によって寿命が延びることがわかっていましたが、この報告によりカロリー制限を行わなくても寿命を延ばすことがわかりました。
さらに、レスベラトロールは高カロリー餌摂取マウスの健康を増進させ、寿命を延長させる効果も確認されています。Baurらは、科学雑誌Natureにて、高カロリー食を与えられているマウスに赤ワインに含まれるレスベラトロールを経口投与すると、低カロリーの食餌を与えられているときの生理的影響の多くを再現でき、健康と寿命に改善がみられることを明らかにしました。

resveratrol-3

この報告において、多施設の研究チームは、中年のマウスを標準食(standard diet:SD)群、高カロリー高脂肪食(high-calorie, high-fat diet:HC)群または高カロリー高脂肪食+レスベラトロール(high-calorie, high-fat diet plus resveratrol:HCR)群に分けて実験を行いました。
SD群と比較して、HC群では体重が着実に増加しました。さらに、HC群ではインスリン感受性の低下、運動機能の低下、肝肥大と脂肪肝、心筋の脂肪化と炎症、肝細胞のミトコンドリアの減少が認められました。また、60週を過ぎた頃より、有意に若い年齢で死亡が認められました。70週以降、HC群は、急激に死亡率が上昇し、SD群(HCR群)に比べ約20%高い死亡率が認められました。
これとは好対照に、HCR群でも体重は増加したが、これらの生化学的あるいは病理学的変化はいずれも認められませんでした。さらに、これらはSD群のマウスと同様に活発で、長く生存しました。結果、レスベラトロールは、HC食によって生じた153の遺伝子変異のうち144を予防しました。

Howitz KT et al., Small molecule activators of sirtuins extend Saccharomyces cerevisiae lifespan. Nature. 425: 191-196. (2003)
Baur JA et al., Resveratrol improves health and survival of mice on a high-calorie diet. Nature. 444(7117):337-42. (2006)

(参考)SIRT1やSir2といったサーチュインとは
サーチュイン/サーチュインファミリーとは、NAD依存性脱アセチル化酵素群であり、体内で非常に重要な役割を担っている酵素群(たんぱく質)です。そのサーチュインファミリーのSIRT1やSir2(酵母ではSir2、哺乳類ではSIRT1)は、いわゆる長寿関連遺伝子(longevity related gene)と呼ばれています。
最初に発見されたものは酵母のSir2です。ヒトのサーチュインは7種類(SIRT1~SIRT7)知られており、ヒトのSIRT1は、酵母のSir2に高い相同性を示します。そして、このサーチュインは、食物不足など環境のストレス因子に応じて活性化され、細胞修復、エネルギー生産、アポトーシス(プログラム細胞死)などに影響を与えることがわかっています。サーチュインは、生体機能の調節役として働いていると考えられています。

レスベラトロールの痴呆症予防効果

ペプチド)の産生とその異常沈着であると言われています。これは、いわゆるアミロイド・カスケードと言われるもので、アミロイド前駆体蛋白(amyloid precursor protein,APP)からのβアミロイド産生→異常凝集(アミロイド線維形成)→神経毒性発現→神経原繊維変化→神経細胞の死→脳萎縮という経過をたどります。
レスベラトロールの痴呆症への研究は、赤ワインの摂取が痴呆症のリスクを低減することがフランスボルドー地方における大規模な統計調査から示されたことから始まっています。1998年に、Lemeshowらは、ワインの摂取と痴呆症の発症について、3年間にわたる調査を行いました。その結果、65歳以上で、ワインを250cc以上飲んでいる人が痴呆症になりにくいというデータが示されました。

この地域ボルドーは、赤ワインの名産地でもあり、良質のポリフェノールを豊富に踏むことで有名な地域でもあります。飲んでいたワインも、ポリフェノールを豊富に含む赤ワインが中心であったと、推測されます。
その後、赤ワインに含まれるポリフェノールの中でも、レスベラトロールが痴呆症のリスク低減を促す物質の1つであることが明らかになり、レスベラトロールの痴呆症に対する効果の研究が数多く行われるようになりました。
例えば、Marambaudらは、2005年、いくつかの細胞培養系を用いて実験を行った結果、レスベラトロールがアルツハイマー病患者の脳内に見られるβアミロイドペプチドの生成を止めはしないが、分解を促進し、しかも他の抗酸化剤の中では作用が群を抜いていたと報告されています。
この報告では、細胞レベルの実験を行い、培養細胞からのAβ分泌量と赤ワインの成分であるレスベラトロールとの関連を検討しています。ヒト胎児由来腎臓細胞HEK293にamyloid-β precursor protein(APP)を強制発現させて、レスベラトロールの効果を処置した際に細胞培養液中に分泌されるβアミロイド量を測定しています。その結果、10~40μmol/Lのレスベラトロール存在下において、レスベラトロールの濃度依存的にβアミロイド分泌量低下が認められました。この実験では、カテキンとケルセチンも対照とし用いましたが、これらに比べてレスベラトロールの方が顕著にβアミロイド分泌量低下が認められました。さらに、最近注目されているsiRNA技術を用いた検討により、レスベラトロールのβアミロイド分泌抑制メカニズムは、細胞内でβアミロイドが分解されていること示されました。

resveratrol-4

さらに、英科学誌ニューサイエンティストは、βアミロイドを分解促進するのとは別なメカニズムで、毎日グラス1杯半(250~300cc程度)のワインがアルツハイマー病やパーキンソン病などの脳の病気(痴呆症)にかかりにくくする可能性があると、イタリア研究チームが報告しています。
その報告において、ミラノ大学のチームは、神経細胞を刺激し再生させる働きを持つ酵素の活性を7倍も高める化学物質が、ブドウとワインに多く含まれていると述べています。
同チームによると、レスベラトロールは、人間の神経細胞を用いて実験を行った結果、レスベラトロールは、脳細胞(ニューロン)同士を結びつける触手(;樹状突起dendrite)の再生をさせる酵素の働きを7倍にする働きがあることがわかりました。これは老人の記憶力を再び高める働きと同じとしている報告しています。これらの結果より、レスベラトロールが脳を活性化し、痴呆症の予防に役立つ可能性を示唆しています。
これらの報告以外でも、レスベラトロールの痴呆症への効果の研究は数多く行われています。レスベラトロールは、痴呆症の予防に対して、非常に期待が高まっている成分であることがわかります。

Lemeshow S, Letenneur L, Dartigues JF, Lafont S, Orgogozo JM, Commenges D. Illustration of analysis taking into account complex survey considerations: the association between wine consumption and dementia in the PAQUID study. Personnes Ages Quid. Am J Epidemiol. 1998 Aug 1;148(3):298-306.
Marambaud P, Zhao H, Davies P. Resveratrol promotes clearance of Alzheimer's disease amyloid-beta peptides. J Biol Chem. (2005) 280(45):37377-82.
Salafia SJ. Why wine is good for your brain, New Scientist magazine, 09 January 1999, 13
Miloso M, Bertelli AA, Nicolini G, Tredici G. Resveratrol-induced activation of the mitogen-activated protein kinases, ERK1 and ERK2, in human neuroblastoma SH-SY5Y cells. Neurosci Lett. 1999 2;264(1-3):141-4.
Tredici G, Miloso M, Nicolini G, Galbiati S, Cavaletti G, Bertelli A. Resveratrol, map kinases and neuronal cells: might wine be a neuroprotectant? Drugs Exp Clin Res. 1999;25(2-3):99-103.

製造工程

赤ワイン→分離抽出(水・エタノール使用)→スプレードライ→梱包→製品

包装

1kgアルミ袋/15kgダンボール(内装ポリ袋)
※OEM、PB製品での供給も承ります。営業担当までお問い合わせください。

一日の摂取量目安

50mg~200mg(推奨量:100~120mg/日、レスベラトロールとして5~6mg※)
※レスベラトロールを最も多く含む赤ワイン約1リットル分(赤ワイン中のレスベラトロール含有量:0.2~5.8mg/L)

規格

外観・性状: 独特な香りのする紫色の粉末 水分含量: 10%以下 溶解性: 水に可溶

トランス-レスベラトロール: 5%以上 (日本食品分析センターにおけるレスベラトロール分析データ)
総ポリフェノール(没食子酸一水和物として): 30%以上

重金属(Pbとして): 10ppm以下
ヒ素(Asとして): 1ppm 以下

一般生菌数: 3000CFU/g以下
カビ・酵母: 300CFU/g 以下
大腸菌群: 陰性
サルモネラ: 陰性

表記名称の一例

赤ワインエキス、葡萄酒エキス、ブドウエキス、赤ブドウエキス、ブドウ発酵エキス

★イタドリ由来のレスベラトロール添加と有機溶媒抽出について

本品は、赤ワインからのみ抽出されたレスベラトロールです。イタドリなど他の植物から抽出されたレスベラトロールは添加しておりません。そのため、イタドリ特有の緩下成分エモジンは検出されません。また、アセトンや酢酸エチルなどの有機溶媒での抽出も行われておりません。そのため、含水エタノールや水によく溶けることが示しております。