G6ジンジャー(ジンゲロール6%含有生姜エキス末)

インド産生姜エキス末/ジンゲロール6%含有

jinger

本製品の特徴

インド産の生姜から、有効成分である「ジンゲロール」をターゲットに抽出したエキス粉末です。日本では漢方(葛根湯等)として古くから親しまれていますが、その他にもアーユルヴェーダ、ヨーロッパでは民間療法等、世界中で幅広く使われ、ジンゲロールやショウガオール等の辛味が有効成分である事がわかっています。
G6 ジンジャーは、有効成分であるジンゲロールを6%含有しており、各種サプリメント(タブレット、ハードカプセル、ソフトカプセルなど)や水溶性ですのでドリンクにも適しています。是非、様々な商品作りにご活用下さい。

ジンゲロールとは

生姜の有効成分の1 つであるジンゲロールとは、生姜の辛味の主成分であり、健康や美容に対して様々な効果を有します。その中でも、比較的新しい効果として、代謝(脂肪と糖分の燃焼)の活性化によるダイエット効果が注目を浴びています。
 一方、このジンゲロールは、揮発性が高い、熱に弱く変性(ショウガオール変化)にしやすい等、安定性に欠けています。通常の食事で摂取する場合、必ず生で食さなければならなく、毎日の有効量摂取は容易でありません。

主な生姜の作用

美容、健康、ダイエットなど
◆血小板凝集能の低下 → 血液の浄化による動脈硬化・血栓の予防
◆消化器官の活性化 → 消化不良、鼓腸、疝痛、嘔吐、下痢、胃痙れん、食欲増進
◆抗炎症性 → 関節炎の腫れの減退、機能改善(リウマチや腰痛)
◆三半規管調節 → 乗り物酔い、偏頭痛の緩和
◆インスリンの分泌活性 → コレステロールの低下

「ジンゲロールのダイエットへの有効性」

ジンゲロールは、ショウガを食べた時の身体がポカポカする体感だけではなく、実際に脂肪を燃やす事でエネルギー代謝を活発にします。

① 脂肪燃焼の促進
 ジンゲロールを含んだ生姜の摂取によって、酸素消費量の増加と呼吸商の低下が行われます。まず、酸素消費量が増加し、生体でのエネルギー消費(酸化分解)が活発になります。糖や脂肪などの総燃焼量が増します。また、その燃焼バランスも、糖質よりも脂質の燃焼が盛んになります。その結果として、燃焼バランスの指標である呼吸商が低下します。
 ※呼吸商(RQ)
 呼吸商(respiratory quotient)は、ある反応によって消費された酸素量に対する二酸化炭素の生成量の割合を指します。この呼吸商は、炭水化物:1.0、脂肪:0.7、タンパク質:0.8 から推定します。この呼吸商の数値より、炭水化物、たんぱく質、脂肪の消費傾向が推定できます。

 ② 脂肪細胞分化の促進
 ジンゲロールは、脂肪細胞分化を促進します。脂肪細胞分化により、善玉の小さな脂肪細胞が増え生活習慣病が予防されることが期待されます。実際、脂肪細胞分化を促進し小さな脂肪細胞を作り出す作用をもつ化合物が糖尿病や高脂血症の治療薬として用いられています。
 さらに、ジンゲロールには、これら薬物と同じような核内受容体PPAR(ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体)のリガンド活性が認められ、脂肪細胞分化に重要なPPARγ のみならず脂肪酸酸化を促進するPPARα も活性化することがわかっています。

「抗炎症効果(変形性関節痛や関節リュウマチへ応用)」

生姜は、薬局方において、先述の通りリウマチに対する抗炎症薬として用いられています。予備的な知見によると、生姜を経口摂取すると、関節リウマチ患者の関節の痛みを軽減するのに役立つことがわかっています。
 また、リウマチおよび慢性腰痛の患者113 名を対象とした中国の試験の結果、5-10%のショウガ抽出物を患部に注射したところ、主観的な痛みがほぼ改善し、患部の腫れが軽減、関節の機能が改善したという報告もあります。
 生姜の有効成分の中でも、ジンゲロールは、炎症を誘発するプロスタグランジンを抑制し、抗炎症作用を示すことがわかっています。抗炎症目的に生姜エキスを使用する場合、ジンゲロールが規格されていることが望ましいことがわかります。

「注目されるジンゲロールの抗酸化力」

生姜のジンゲロールやショウガオールには、強い殺菌作用と抗酸化作用(活性酸素の消去作用)があります。生姜の抗炎症効果の理由の1 つも、これらの作用によるものと考えられています。その他に、動脈硬化予防、抗ガンや発ガン抑制に効果があるといわれ、注目を浴びています。
 例えば、20 名の健常男性を対象とした試験で、ショウガ製剤1,250 mg/日を高脂肪食と共に1週間摂取したところ、血小板凝集能が有意に低下したという報告もあります。この効果により、生姜は、血栓ができるのを予防して、動脈硬化を防いでくれます。
 また、ミネソタ大学では、結腸ガン(大腸ガン)を植えつけたマウス(ガンになりやすいように特別に育成した系統)にジンゲロールを含んだショウガエキスを混ぜたエサを与えた。その結果、結腸ガンを植えつけてから15 日後、普通のエサを与えられたマウスには、平均13 個の腫瘍が見つかったが、ショウガエキスを混ぜたエサを与えられたマウスでは見つかった腫瘍は平均4 個だったという報告もあります。

「生姜の歴史」と「漢方における生姜の効果」

ショウガはショウガ科の多年草で、インドが起源と言われています。(諸説あり)。人類と長く密接な歴史を培ってきた為に大きな安心感があり、ストーリーが大変作りやすい、また、実感度が高く、非常に扱いやすい素材であると言えます。
 根茎は辛味と佳香があり、古くから香辛料や生薬として世界中で広く用いられています。事実、生姜と人間の関わりの歴史は大変古く、確認できている物は紀元前300~500 年頃に、塩やコショウ等と一緒に生姜を使った保存食や漢方薬として利用されていた記録が残っています。
日本には2600 年以上前に中国から渡来し、クレノハジカミという別名があります。クレは呉(現在の中国)、ハジカミは山椒の古名だが同じく辛味をもつ事が語源と言われています。香辛料や調味料としてはもちろん、蜂蜜や砂糖に漬け込んだ保存食が高級な食べ物として扱われ、一部の貴族階級でのみ食されていた事もあるようです。
 欧米では、気候が生姜に適していない地域が多かったため、14 世紀頃になってようやくインドや中国から、コショウ等スパイスと一緒に伝来しました。欧米では生姜の成分が注目され、疾病の予防に生姜を使うことが推奨された。例えば、16世紀、英国ロンドンでのペストの大流行に伴い、予防の為に国王ヘンリー8世がジンジャー・ブレッドの推奨した事で普及と言われています。(それまでは一部の特権階級に食された高級食材だったようです)
 漢方では、生の生姜は<生姜(ショウキョウ)>として、乾燥した生姜は<乾姜(カンキョウ)>として利用され、多くの漢方処方に配合されています。(7割以上の処方に配合されていると言う統計があります)俗に「胃の働きを助ける」 「殺菌作用がある」「風邪によい」「のどによい」等と言われています。

・生姜(しょうきょう:生の根茎)
→健胃・解毒・解熱・鼻づまり、鎮咳・吐き気止め

・乾姜(かんきょう:乾燥させた物)
→新陳代謝を活発化、保温による風邪・腹痛・下痢、冷え性、夜尿症

その他の生姜の効果:
・炎症の緩和 ・免疫賦活 ・動脈硬化の予防 ・消化不良、食欲不振